すばるゼミ運営代表ブックレビュー
『フリースクールを考えたら最初に読む本』を読んだ
すばるゼミを始めてから
さまざまなご家族のお話を聞くようになった。
すばるゼミは、社会的に足りていないと感じていた
小中学生の学習支援を中心に行っている。
問合せや見学に来られる方の中で
学校に馴染めずに「不登校」や「不登校傾向」の子どもに出会うこともある。
「不登校児童生徒」とは、
何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、
登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために
年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的理由によるものを除いたもの
と文部科学省の調査では定義されている。
全国の小中学生の約2%が不登校。その数は増加傾向であるようだ。
すばるゼミで提供できることもある。
しかし、フリースクールが不登校で普通教育を受けられない子どもの
学ぶ権利を保障するという社会的な役割は大きいと感じる。
フリースクールは、家庭と学校以外の子どもの第三の居場所。
学校以外で子どもの居場所として機能している場所は、
①フリースクール
②オルタナティブスクール
③インターネットスクール
④通信制高校が運営する「初等部」「中等部」
⑤行政による教育支援センター
の5つがあると本書では説明されている。
フリースクールは、
学校教育法第一条で定められたいわゆる「一条校」ではないため
行政からの支援はほとんどない状態。
だから資金繰りも苦しい中で運営をしていて
広報活動も十分ではない。
しかし、今後ますます社会的な役割は拡大するはずだ。
本書は、自らフリースクールに通った経験を持つ著者による
多くの取材に基づいた非常にわかりやい良書である。
1 いま、フリースクールが注目されている理由
2 フリースクールってどんな場所?
3 フリースクールの選び方
4 フリースクールQ&A
5 フリースクール経験者たちの人生
6 フリースクールに子どもを通わせた親からの手紙
タイトル:フリースクールを考えたら最初に読む本
著者:石井志昂
出版社:主婦の友社
澄陽学園 すばるゼミ
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